"Memorias de una geisha"(日本では"SAYURI")、観に行ってきました〜。
先週の金曜が公開日で、実に人気ではあるようです。
実際、私たち夫婦も最初以行こうと思った土曜日は、午前1時半(!!)の回まで
満員であきらめたほど。
夫はArthur Goldenの本を読んでいて、私は彼の本はどうも好きになれず途中放棄。
逆に、その後彼の本のモデルとなったという岩崎峰子さん自信が書いた本を
読みました。日本人の私には、そちらの方がずっとおもしろかったです。
そんなこんなで先入観たっぷりで挑みました(笑)
「ラスト・サムライ」や「ロスト・イン・トランスレーション」もええ〜と思いながら観て
とてもおもしろかったので、今回もちょっとそれを期待しながら、、、。
が、しかし!!!!!!
今回は☆☆二つです、、、。
なんかなー、人間関係の話がおもしろいのに、どうもストーリーに深さが足りませんでした。
2時間半近くもある映画なのに。
外国人が撮った日本としては、日本庭園や夕焼けの映像がとても綺麗で、戦前日本の
町並みもよく描かれていたと思います。
でも、主人公サユリがどのようにして、どんなに過酷な稽古を重ねて、花街トップの
芸者になったのか全然描かれていなければ、お座敷にいない時の芸者が
昼間人に見えるところで洗い立ての長い髪をボサボサにして外出したり、
最後のキスシーンも「日本人はしないっしょ」と苦笑してしまうようなもので、
なんか後味悪い感じで映画館を出ました。
千代役の女の子の演技はすごかった!!!
大人に成長してサユリと名前を変えた後の中国人女優よりよっぽど印象深い演技を
していと思います。
だからこそ、なおいっそう、残念、、、。主演女優さんの存在感が薄くて、、、。
桃井かおりさんはとってもいい味を出していて、一番はまっていたかな。
渡辺謙さんも役所広司さんも、本来の力を発揮していないような感じで
物足りなかったです。
「芸者はアーティストであって、娼婦ではない」と何度か繰り返されてたので
外国人の芸者=娼婦というイメージをとりのぞくにはよかったと思うのですが、
水揚げの儀式ってやっぱり結局体売ってるじゃん、、、と思ってしまいました。
芸者は娼婦じゃないと職場の同僚にも聞かれるたびに言っていたのに、
情報不足でした、、、。
日本人としては、どうしても批判的な目で観てしまったのですが
スペイン人の夫は大変楽しめたようです。